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2020-10-23

画家 山本達郎が教える「絵を描くために‥」

山本達郎は、過去に大阪芸術大学や嵯峨美術
大学、YMCA子ども絵画教室などの講師をし
ていた時期があります。

絵の具で山本達郎と描かれたB5サイズほどの
スケッチブックの中に、先生として授業を行
うために用意した文章が出てきました。

山本達郎は、どんな授業をしていたのでしょ
うか。

 

 

 

「絵を描くために‥」

◉描くものを よく観察しましょう

・形をよく見ましょう。まるいとか。四角い
とか。大きいとか 小さいとか…凸凹とか…

・色をよく見ましょう。物体。すべては色々
な色でできています。木はみどりだけではあ
りません。りんごは赤いだけではないのです。
よく見てみると色々な色がみつけられます。

・君たちの見たり感じたものを、描けばいい
のです。いがんでいようと、リンゴらしくな
くてもキリンが馬みたいになってもかまいま
せん。

・ようするに、自分流に描くこと。自分流に
ものを見れることが、君たちの特権ですから
堂々と楽しく描いて下さい。
又、児童画のよさはそこにあるのです。

 

◉さて次に、描くものが決まり、君たちが絵
を描いてゆきます。
色々な問題がでてきますね。たとえば‥
色の作り方。筆のつかい方。花びんらしくな
い。とおいものとちかいものとの描きわけ。
りんごの光り方。日なたとかげの描きわけ。
バックのくふう。顔、手、足、かみの毛。
もっといろいろなことが年令に応じて出てき
ます。

それを、先生に聞いて下さい。先生はどんな
質問にもよろこんで答えます。
ようするに、君たちが一生けん命楽しく絵を
描いていく…そして君たちが年令に応じたゆ
きどまりがいろいろとでてきます。それが絵
の上達している証です。その時に多くの子供
達は絵がいやになったり、いいかげんに描い
たりしてしまうのです。

 

 

絵の上達している証

こんにちは、スタッフのトモです。
児童向けに書かれたものとして読み始めたの
ですが、最後の方は少し厳しい事を言ってい
て、「年令に応じたゆきどまり」とか、こん
な事児童にわかるのかなぁ?と思いました。

しかし、そういう言葉ってその時はわからな
いけど案外残っているものかもしれない。
そもそも何かを学んでいる時には何を学んで
いるのかなんてわからない事がほとんどか。

タツロウさんは、一生懸命楽しく絵を描いて
いく事は言っているけど、頑張って続けよう
みたいな事は書いていなくて、良い先生だな
と思いました。

 

では、また。

 

 

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