山本達郎「緑なす丘陵」第71回独立展、藝文京2004年
こんにちは、スタッフのトモです。
先日御来館された老紳士に、良い絵だと言っ
て頂けたそうです。
外国の方や奥様方にも来て頂けているようで
美術館も徐々に人の集まる場所になっていけ
ると良いなと思っています。
さて、達郎さんの作品と保管されていた資料
を少しずつ整理しています。
本日は、その中で独立展に出展され、藝文京
という冊子の表紙を飾った「緑なす丘陵」で
す。
独立展というのは、こちらの独立展とはでご
覧頂けます。
山本達郎は、1972年大阪芸大を卒業と同年に
第40回独立展へ初出展して依頼、2013年まで
(おそらくこのあたりの時期まで)毎年出展
第60回の独立展で協会の会員となります。
山本達郎の画家人生の中でもっとも影響を与
えた展覧会の一つであり、発表の場でしょう。
今回の「緑なす丘陵」は2003年第71回時に出
展された大作です。
今のところ正確なキャンバスサイズがわかっ
ていないのですが、他の作品や過去出展作品
から150号のキャンバスかと思われます。
藝文京での言葉
京都市芸術文化情報誌として、(財)京都市
芸術文化協会が発行する「藝文京」という小
冊子の2004年7月1日 通算90号に「緑なす丘
陵」が表紙を飾っています。
モノクロで分かりにくいのですが、発行年や
タイトルから間違い無いでしょう。
こちらに達郎さんの短い文章が掲載されてい
ました。
表紙 山本達郎「緑なす丘陵」
時を越え見聞きした事物を風化させ古色を
帯びた色彩で私的な風景を構築する。
絵を描く喜び、と感じます。独立美術協会会員
山本達郎の絵のスタイル
前々回のブログ「現代の眼」に掲載された達
郎さんの文章からもわかるのですが、事物を
使って私的な風景を構築するのが達郎さんの
一貫した絵を描くスタイルです。
そのスタイルを基に画風や作風が年代ごとに
変化していきます。
今回の空の色は達郎さんが気に入って使って
いた美群青という色で、美群青というタイト
ルでも作品を発表しています。
またいつか、美群青も掲載したいと思います。
では、また。
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