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2020-10-18

山本達郎「旋律」第70回独立展(2002年)

 

こんにちは、スタッフのトモです。
先日、山本充子さんとお馴染みのみどり工房
のみどりさん(とんぼ玉作家)と、京都の南
丹市園部町にあるココペリハウスにて、稲刈
りを体験しに行って参りました。

私が参加した理由は、達郎さんが入院される
前に訪れた場所である事。あと単純に稲刈り
をやってみたかってので参加しました。

畑や田んぼが広がる場所に古民家を借りて、
女の子2人で色んな作物を育てながらヤギと
共に生活されているのですが、お2人とも朗
らかで居心地は良いし、ご飯は美味しいし。
あんなに朗らかな1日を過ごした事は無いか
もしれない。

イタチが鶏をさらったとか、猿の群れを追い
払ったとか、皆さんの話題が普段する会話と
違い過ぎて楽しかったなぁ。

今回の稲刈りは体験なので、鎌をお借りして
手作業で行ったのですが、まぁ〜大変ですわ。
一反の3分の1程度で疲れました。
普段は機械を使ってやるそうですが、考えた
だけで大変なのがわかりました。
ほんまに大事にお米を食べようと思いました。

さて、肝心の達郎さんの話ですが、充子さん
にここで達郎さんは何をされていたんですか?
と聞いてみると、
「なんやボーッとしてはったわ」
という答えが返ってきました。

 

というわけで今回は、第70回独立展(2002年)
へ出展された「旋律」という作品をご紹介し
ます。

 

 

山本達郎「旋律」第70回独立展(2002年)

↑おそらく独立展の会報誌のようなものに掲載
されていたのだと思います。
この文章を引用させて頂きます。

 

山本達郎 「旋律」。

アコーディオンを弾く少女と、その横でピ
アノを弾く女性。背後には船が浮かぶ海や
聖堂、よく晴れた空、果実のなる木、だん
だん畑などが見える。二人の人物はフロー
リングとタイルを組み合わせた床の上に立
っている。
多視点の構図で室内外の光景を統合して、
空間全体が二人の奏でるメロディに合わせ
て謳っているような楽しい空間が現れてい
る。ディテールが凝っていて、装飾的でデ
コラティブに作られているのも、丹念に織
られたタペストリーのような緊密さがあっ
て面白い。独時の物語性があって、ファン
タジックな世界が作られている。
(㓛刀知子)

 

以前、私がインスタグラムで達郎さんの絵を
〝目で見る音楽のようだ〟という言葉で表現
しましたが、多視点の構図が視覚的な音楽的
世界を生んでいるのだと思います。

この「旋律」は、登場する二人の人物が楽器
を演奏していますが、現時点で私が知ってい
る作品の中では、二人ともが演奏している絵
は珍しいです。

そして、今私が探っている事は、作品単体に
物語性があるだけではなくて、この「旋律」
が描かれた時代の一連の絵画作品には、それ
ぞれが繋がって生まれる物語があるのでは無
いかと思っています。

達郎さんは、私の手元にある資料以外にも多
くの作品を発表してきたので、どこかへ収蔵
されていたり、個人で所有されている作品も
あるかとは思いますが、今度一度並べてみた
いと思っています。

もし、このブログをご覧になった方で、山本
達郎の作品をお持ちの方がおられましたら、
よろしければご一報下さい。

 

では、また。

 

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