こんにちは、スタッフのトモです。
昨日も山本美術館は相変わらず賑やかでした。
東京で映画製作をしている学生の女性が来館
してくれ、あれよあれよと宴が始まり、絵画
作品に囲まれながらお酒を呑んで色々な話を
した。
彼女が教えてくれた派手で可愛い原宿の女の
子の話を聞いて、派手で可愛いメキシコの風
景が目に浮かんでいた。きっと達郎さんも想
い浮かべているに違いない。5次元の話なん
かも話題に出ていたところだし。
彼女は、達郎さんの夢のような絵の世界観が
気に入ったらしく、何より美術館のカオス感
がたまらないと言ってくれた。
充子さんもその言葉にしっくり来たのか、カ
オスな美術館のままで良いかもしれないとい
う感じの表情だった。
だから今日はそのままで良いかもしれない調
の文体になっている。
午前中、充子さんと僕は山本美術館としての
グッズについて打ち合わせをしていた。
染色作家として活動していた充子さんは洋服
作りに関してはお手の物なので、達郎さんの
絵がプリントされた生地を洋服や鞄に仕立て
た商品を制作する方向でずっと話を進めてい
たのだが、僕は違和感を感じていた。
何度も話し合いをしながらどういった形にし
ていくのか2人で考えてきたが、一向に形にな
っていかない。
サイドブレーキを引きっぱなしにしてアクセ
ルを踏み込んでいるような、無理をしている
感じが気になる事を伝えた。
そして、達郎さんの作品を使って形にしていく
のではなく、達郎さんの作品からイマジネーシ
ョンをもらって作品を作ろうに変わった。
そのままで良かったのだ。
達郎さんの作品を使って何かを作らなければ
ならないという事に縛られていた事に気づき、
しんどかったと口にした。
憑き物が取れたようなハレやかな顔付きで帰
路へ着いた彼女は、その日のうちに早速作品
を作っていた。
その一つが画像のスカーフ。
達郎さんは〝美群青〟という言葉が好きでよ
く使っていた事から、群青色に染める試みで
作ったそうだ。
山本達郎の作品も、そのまま絵を載せた本を
手に取ってもらえるようにすれば良いのか。
今日はなんだか余計な事をツラツラ書いてし
まいそうなのでこの辺で。
ただいま、山本充子の作品を持って出張美術
館を行う計画を立てておりますので、楽しみ
にお待ちください。
では、また。
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